医学部の面接では、最初の数十秒がとても大切です。

入室したら挨拶をする。面接官を見る。聞き取れる声ではっきり答える。

どれも難しいことではありません。しかし、この最初の受け答えで良い印象を与えられるかどうかは、その後の面接にも影響します。

面接官はあらかじめ質問を用意していますが、必ずしも全員に同じ順番、同じ聞き方をするとは限りません。受験生の回答や態度を見ながら、質問を変えたり、さらに掘り下げたりすることがあります。

もし最初の印象が良くなければ、まだ緊張がほぐれていない段階から答えにくい質問をされたり、弱点と思われる部分を続けて確認されたりする可能性もあります。そこで受け答えを崩してしまえば、評価を下げる材料を自分から増やすことにもなりかねません。

逆に、最初の受け答えがきちんとできれば、自分自身も落ち着き、その後の質問にも答えやすくなります。

そして医学部面接で忘れてはいけないのは、単に「感じの良い受験生」を選んでいるわけではないということです。

面接官は目の前の受験生を見ながら、「この人が将来医師になったら、患者さんにどのように接するだろうか」と、その先の姿まで想像しています。

メディカルウイングの面接指導でも、回答内容だけでなく、入室、挨拶、視線、声、姿勢といった第一印象を重視しています。

面接は、最初の質問から始まるのではありません。

ドアを開けた瞬間から、すでに始まっています。