進学校に共通する「学力の強さ」の秘密

進学校と呼ばれる高校には、いくつかの共通点があります。
難関大学の合格実績が高い、偏差値が高い、そして――膨大な宿題と、小テストや確認テストの嵐。

もちろん、進学校に素晴らしい教師が多いという面もあるでしょう。
でも、全ての進学校に、そして全教科すべてに優れた先生がいるとは限りません(学校の先生、ごめんなさい)。
むしろ、進学校に共通する学力の強さは、良い先生でも良くない先生(?)でも再現可能なシステム、つまり「宿題・課題・小テスト」という【アウトプット重視】の方法論によって支えられている部分が大きいのです。

たとえやる気が出ない日があったとしても、先生に「宿題をやれ」と言われれば、生徒はいやでもやります。やらざるを得ません。先生に怒られなくないし、目をつけられたくないし、内申(評定)下げたくないし。
だから、イヤイヤでも与えられた課題に取り組むことで、気付けば少しずつ学力がついていきます。
これを積み重ねた結果が、進学校の「学力の高さ」につながっているわけです。

小テストの力をあなどるな!

進学校に通っているけれど成績は下の方――そんな生徒でも、模試では全国平均を大きく上回っていたりします。
これは、学校のチェック体制(アウトプットの仕組み)が、本人の意識とは別に、確実に学力を押し上げている証拠です。

だから、もしあなたが「どうせ自分は進学校じゃないから…」と気後れしているなら、大丈夫。
「チェックの回数」、つまり「アウトプットの回数」を自分で増やしていけばいいだけです。
これは誰にだってできることです。

ポイントは、「結果(点数)」に一喜一憂するのではなく、「打席に立つ回数」に意識を向けること。
打席に立てば立つほど、実戦力は確実に上がっていきます。

小テスト上等!失敗を恐れない心を持とう

小テストで点数が悪かったって、大丈夫。
大学入試の合否に直接関係するわけじゃありませんし、人生に与えるダメージなんてゼロです。

見たことありますか?
俺は高校時代小テストがいつもダメだった……とボヤいているオジさん。
あなたのご両親は、高校時代の小テスト(あるいはテストの結果)がトラウマになっているなんてことありえませんよね?

小テストごとき(?!)に、人サマの人生を左右する力なんてないのです。

むしろ、間違えた分だけ、あなたは強くなれます。
間違いを直すたびに、学力は着実に積み上がっていきます。

だから、「さあ来い、テスト!どんと来い!」という心境で、どんどんテストを受けていきましょう。
あなたが間違えた分だけ、あなたは成長しているのです。

アウトプットの積み重ねは、筋トレと同じ

このプロセス、筋トレととてもよく似ています。

筋トレが好きな筋トレーラーならよくご存知だと思いますが、筋トレでは、負荷をかけることで筋繊維に小さな傷がつきます。
その傷を修復する過程で、筋肉は以前よりも少しだけ太く、強くなります。
この「超回復」を繰り返すことで、筋肉の組織全体が強化されていきます。

受験勉強も同じです。

小さな失敗、間違いを繰り返しながら、そのたびに自分を少しずつ強くしていく。
だから、怖がる必要はありません。
むしろ、小さな失敗を歓迎しましょう。
その積み重ねこそが、未来の「強い」あなたを作るのです。

試験に強い体質を作るには、日頃からどれだけアウトプットの機会を持つかが勝負です。
小テスト上等!失敗上等!
今日もひとつ、打席に立っていきましょう。