医学部を目指す受験生にとって、面接試験は避けて通れない関門です。

その中でも、順天堂大学医学部の面接は特に「人間性」を重視する試験として知られています。

ただ学力が高いだけではなく、医師としてふさわしい人格を持った受験生を選抜しようとする大学の姿勢が強く感じられるのです。もちろんこのことは他の大学の医学部も同じことを考えているでしょう。しかし一際順天にはそれが強く感じられます。つまりそのことを踏まえた上で特に面接は対策をする必要があ流ということですね。

順天堂大学医学部の気風と面接試験の特徴

順天堂大学医学部は、「良医を育て、良医になろう」という気風が強いことで知られています。特に最近はその傾向がさらに顕著になってきているようです。

面倒見のよう教授陣だけでなく、在学生たちもその意識を持ち、互いに切磋琢磨しながら学び続けようという気風に満ちているようです。このことからも、順天堂大学は単に優秀な学生を集めるのではなく、「医師としてふさわしい人物」を選ぶことにかなりの重点を置いていることがわかりますよね。

だからこそ、面接試験では、受験生の「人柄」「情操」が特に重視されます。過去の合格者の話を聞いても、学力だけでなく、人間性を評価されていたことが分かります。

これは、順天堂大学が築いてきた良い雰囲気を壊すような人物を入学させたくない、という意図があるからでしょう。

順天堂大学の面接試験で見られるポイント

面接官は、受験生の内面的な資質や価値観を見極めるため、さまざまな角度から質問を投げかけます。順天堂大学の面接では、以下のような点が特に重視される傾向があります。

  • 質問の意図を理解できているか
    単に暗記した答えを並べるのではなく、質問の本質を捉え、適切な返答ができるかどうかが試されます。
  • 倫理観や感情の機微
    医師としての倫理観や、人としての感情の豊かさ、美的感覚などを問われることもあります。
  • 素直で誠実な対応ができるか
    小手先のテクニックではなく、素直な心で真摯に答えられるかどうかが重要です。逆に、反抗的な態度や尖った意見ばかり述べるような受験生は、「最もいらない人間」として評価されかねません。

順天堂大学の面接試験に向けた対策

面接で重要なのは、単に「正解」を答えることではなく、誠実に自分の考えを伝えることです。そのためには、以下のような準備が必要になります。

  1. 礼儀正しく、柔らかい話し方を心がける
    医師は患者や家族と接する機会が多いため、面接でも礼儀やコミュニケーション能力が問われます。
  2. 難しいことを噛み砕いて説明できるようにする
    医学的な知識が求められる場面では、専門用語を並べるのではなく、分かりやすく説明できる力が求められます。
  3. 自分の言葉で語る練習をする
    事前に用意した答えをそのまま話すのではなく、自分の考えや経験を交えながら、自然に話せるようにすることが大切です。

まとめ

順天堂大学医学部の面接は、受験生の学力だけでなく、人間性をしっかりと見極める試験です。そのため、型にはまった答えやテクニックに頼るのではなく、素直で誠実な態度で臨むことが最も重要です。良医を目指す受験生として、しっかりと自分の考えを持ち、それを伝える力を磨きましょう。


医学部受験コーディネイター 猪瀬真司