受験勉強をしていると、「毎日5時間やる」「朝5時に起きて英単語をやる」など立派な目標を立てても、数日で続かなくなってしまうことがあります。そんなとき、自分の意志が弱いせいだと落ち込む人もいるでしょう。でも、それはあなたのせいではありません。人間というのは、そもそも“続けること”が苦手な生き物なのです。

ある調査では、ストレッチを30日続けられた人は15%、筋トレを続けられた人は16%、勉強を続けられた人は13%しかいないという結果が出ています。大人でも「ジムに3回行って終わり」という人がほとんど。つまり、人は誰でも挫折するのです。

続かない自分を責めなくていい

続かない自分を責める必要はありません。大事なのは「完璧を目指すこと」ではなく、「続けやすい仕組みをつくること」です。勉強も筋トレも、同じ原理で動いています。

たとえば、「英単語を100個覚える」と決めるよりも、「1ページだけ開く」「机に座ってペンを持つ」くらいの小さな行動で十分です。ゼロを1にするだけで流れは変わります。一度座って参考書を開けば、不思議ともう少し頑張れてしまうものです。

習慣は“ひもづけ”でつくる

人は“順番”に弱い生き物です。「歯を磨いたら寝る」と同じように、「夕食のあとに英単語」「お風呂の前に10問だけ数学」といったように、いつもの行動に勉強をひもづけてみましょう。気合や根性に頼るのではなく、流れに乗せてしまうのです。最初の数日は意識していても、やがて体が自然に動くようになります。

サボる日があっても大丈夫

それでも、サボってしまう日があって当然です。「今日は何もできなかった」と思うより、「3分だけでもやれた」と考えましょう。完璧を目指すよりも、少しでも前に進んだ自分を認めることが大切です。1日サボっても、次の日に再開すればいいのです。

勉強とは、昨日の自分の上に今日の自分を少しずつ積み重ねていくこと。焦らず、落ち着いて進めば十分です。続けることに苦戦しているのは、あなただけではありません。社会人も、大人も、みんな“サボりたい自分”と戦っています。だからこそ、できた日を喜び、また明日、ほんの少しだけ前に進めばいいのです。

行動の鍵は「最初の4分」

心理学では「ズーニンの法則(The First Four Minutes)」というものがあります。人間関係では「出会って最初の4分で印象が決まる」とされますが、実は行動にも同じ法則が働きます。何かを始めるとき、「最初の4分だけやってみよう」と決めると、その後自然と集中力が続きやすくなるのです。

これは、行動を起こすことで脳の「側坐核(そくざかく)」が刺激され、やる気を生み出すドーパミンが分泌されるためです。つまり、やる気は行動の“あと”にやってくる。最初の4分を乗り切ることが、習慣化のスイッチを押すことになるのです。

小さな4分が未来を変える

たった4分、たった1ページでも構いません。
その小さな行動が“続ける力”を生み出します。習慣とは努力ではなく仕組み。ゼロを1にする最初の一歩こそが、あなたの未来を大きく変えていきます。