医学部合格後にぜひ意識してほしい、大切なこと。
受験生のあなたへ、少しだけ未来の話を
今、目の前の受験勉強に全力で向き合っているあなたへ。
今回は、少しだけ未来の話をさせてください。🌸
いまは受験勉強がとにかく最優先。
でも、その先にある大学生活、そして医師への道を思い描くことは、きっと今の努力に意味と力を与えてくれるはずです。
アメリカの大学生の読書量
アメリカの大学では、学部や大学にもよりますが、学生たちは4年間で少なくとも100冊以上の本を読むと言われています。📚
それも、ハードカバーの分厚い本を。
理由はシンプルで、講義のたびにレポートの提出が求められるから。
1つの講義に対して毎週1冊、300ページや400ページの本を読むのが当たり前の世界。もちろんそのような分厚い本の隅から隅まで短時間で読んでいるわけではないと思いますが、それでもレポートを書かなければならない以上、書かれている内容の骨子を把握する読み方をしなければな離ません。
スタンフォード大学に留学していた人の話だと、彼は4年間で460冊以上を読んだそうです。もちろんそれ以上の学生もゴロゴロいたそうです。
このように、彼らは卒業するころにはすさまじい量の本と向き合い、知識を深めています。
大学生になったら、本をたくさん読もう
もちろん今のあなたに、こんなにたくさん本を読めとは言いません。
むしろ今は、受験勉強に集中してほしい。📖
でも、医学部に合格し、大学生活が始まったら——
ぜひ、たくさんの本に触れてください。
学生時代は、人生でいちばんまとまった読書時間を確保できる貴重な時期だからです。
本の中には、知識だけでなく、世界の広さ、人間の奥深さ、人生の機微が詰まっています。
読書は、他人の経験や考えを、自分のものとして取り込むことができる最高のツールです。
患者さんが求めるのは、知識だけではない
将来、医師となったとき。
患者さんたちは、医学の知識だけを求めてあなたの元を訪れるわけではありません。
もちろん、診療技術は大切です。
でもそれと同じくらい、いや、それ以上に——
人間的な厚みや温かさを持った医師に診てもらいたいと、多くの人が願っています。
人間的な厚みは、読書だけで作られるものではありません。
実際に経験を重ね、悩み、考え、ぶつかりながら育まれていくものです。
でも、読書はその「第一歩」を支えてくれる力強い味方です。
今は「問題集をボロボロにする」ことに集中しよう
先述した通り、今すぐ読書に時間を割く必要はありません。
今は、受験勉強が最優先。
ここで大切なことは、「たくさんの本」とは真逆の考え方。
つまり問題集や参考書にあれこれ手を出さないことです。
「これだ!」と決めた教材を、ボロボロになるまで何度も繰り返すこと。
それが、合格へのいちばん確かな道です。
いま、狭く深く知識を鍛え、合格を勝ち取りましょう。
そして、そのあと、広い世界へと羽ばたいていってください。
最後に
未来のあなたが、たくさんの本と出会い、たくさんの人と出会い、
知識も、人間的な魅力も兼ね備えた素敵な医師になることを、心から応援しています。
まずは、目の前の一歩から。
焦らず、一歩ずつ、積み重ねていきましょう。🌱